ISBN:4062600862 文庫 大和 和紀 講談社 1995/06 ¥683

言わずと知れた超有名な少女漫画です。

大和和紀さんの作品はほとんど読破したけど、やっぱりコレが一番!
ヒルメロのような物語展開はちょっと・・・。って言う人にも楽しめるはず。
重い展開な筈なのにギャグ満載加減がそれを軽くしちゃってるし、読んでいるうちに頑張っている紅緒さんをとにかく応援したくなる!

大正時代の紅緒さんのファッションも見所です。
女学生のときは袴姿だったのが、当時走りだった職業婦人になると洋装を着こなしている。
いまじゃレトロでかわいらしく見えますよ。

紅緒さんが素敵な男性にモテまくってるのもイイ!
こんな状態って永遠の女性の夢ですよね。
・・・ってあたしだけかな?

何回読み直してるのか自分でもわかんないけど、今じゃアタシの眠れない夜の必需品です。
中学生の頃、塾の先生に薦められたのがこの本との出会いでした。
当時先生のお宅にもシーズーがいて、常に動物に囲まれて育ったあたしも借りて読んでいたのに速攻はまって後で全巻買ってしまいました。

まずどの作品にも共通される佐々木倫子さんのアンニュイな雰囲気が全面に溢れていてそれだけでも癒されます。
あたしは疲れたとき、落ちているときに読むと元気が出ます。

登場人物のキャラ色がうまく生かされているのも面白い。
主人公=ハムテルはじめ、それぞれの人物が
「友達だったら面白い」
と思わせてくれる。

でもなんといっても動物たちの描き方が面白い!
温和な性格のハスキー犬のチョビ。
ハスキーといえば顔からして怖いイメージのある犬だけど、性格は温厚・・・というより天然に近いらしい。
あたしも散歩で会うハスキー君たちは人懐こい犬ばかり。
人見知りをしないウチの愛犬でもその積極的な性格に多少ビビリ気味だった。

いろんな話がある中で、あたしのナンバー1は「ポチの話」の回です。
モズのヒナを拾ったハムテルは鳥かごで育てるんだけどチョビと仲良くなっちゃうっていう話。
チョビの無言の演技が涙を誘います。(え、あたしだけ?)

蛇足
この作品から我が家の動物たちは名前を頂戴しました。
(チョビ、ミケ、ポチなど)

ゼロの焦点

2005年2月12日 読書
A広告社の腕利き社員は、若く美しい妻を得て、独身生活に別れを告げたばかりだった。
健康で、仕事も順調。順風満帆の人生に何の不満も、不安もないはずの彼が、新婚一週間にして突如失踪した。ひとりとりのこされた若妻は、夫の行方をさぐるため、深い謎の中に踏み込むべく、古都金沢へ旅立つ。夫は何のために失踪したのか、あるいは失踪させられたのか?
北陸の冷たい風光を背景に、追いつめられた人間の孤独と恐怖を描きつくし、恐ろしい緊迫感に読者を引きこんでゆく傑作。過去何度も映画化され、著者自ら「僕の代表作」だと宣言する作品。

やっと読み終えました・・・さっき。
昨日たまたま電車に乗る機会があり読み始めたら止まらず、家に帰ってからも珍しくテレビを付けずに読みふけり、後半はページをめくる速さに自分でもビックリなほどはまりました。

まさに2時間サスペンス的な話の展開。
途中まで犯人の予測が出来ない・・・とういうか二転三転する物語の進み方はさすが元祖ミステリー作家松本清張です。
個人的には、この主人公・禎子は前半おとなしい印象だったのが、新婚にして主人が失踪し傷心であるにもかかわらず独自に夫の行方を捜すその強いひたむきさに女性としての憧れを感じました。そんな状況にはなりたくないけど。

でも最後はやっぱりお決まりの断崖絶壁のシーンだった・・・。
なんでだろ?
人里はなれた最果ての地だと人はなにもかもさらけ出したくなるのだろうか?

まだ母の本棚にはカビの匂いのする松本清張の本が何冊かあります。
「黒い画集」「黄色い風土」等等。
どれもあたしにとっては重そうで手が出にくいけど今回結構面白そうかったからまた読もうかな。
読み終わるのは春頃になりそうだけど。(遅)
最新号かと思ったら29巻も出てるのね・・・

「御宿かわせみ」シリーズはNHKでも何度かドラマ化されている女性の観点から描く江戸人情小説で有名な平岩弓枝さん作の大連載小説です。
昭和48年から続いてるって自分が生まれる前から書かれてるらしいっす。

すべて一話完結の短編集なんだけど、登場人物それぞれが着々と成長したりゲスト出演だと思ってた人がそのあとレギュラーになったりしてます。

まずこの平岩弓枝さんの文章がイイ。
江戸情緒あふれる街や人々の描写はもちろん着物や食べ物、草花など古きよき日本の姿をまるで見てきたかのように書いています。
でも実際タイムスリップして見たわけじゃないから読んでいるあたしはよく時代劇で使われてるセットを思い描くしかないんだけど、平岩さんの文章はそれよりもっとリアルに頭のなかに浮かんできます。

これを読んで初めて知ったんだけど、江戸時代の城下町は火事防止のために一般家屋はお風呂つくっちゃいけなかったんだって。
だから町の人たちは今でいう銭湯(湯屋)に行くか宿で入るかしかなかったみたい。
水戸黄門で由美かおるさん(お銀さん・・・今は違う名前らしいけど)の静ちゃんばりに絶対出てくるお風呂シーンあるけど、あんなに頻繁に入れるもんじゃなかったんじゃないかなー。あ、でもあの話は江戸じゃないか。とつまんないことおもったりして。

ゼロの焦点

2005年1月5日 読書
はっきり言って、電車の中でしか本を読みません。
何年か前は片道2時間半の通勤のため読んだりしていましたが、今はチャリで片道5分という通勤をしているため、めっきり本から遠のいた生活を送っております。

しかも買う本といえばテレビ雑誌(テレビっこなので)やたまにファッション雑誌を買うくらい。

最近「砂の器」や「黒の手帖」など、松本清張原作のドラマが目に付き(テレビっこなので2回目)母親の結婚前に買ったと思われる書籍たちに手をつけ始めたのは去年の夏ごろ・・・。
昨日やっと半分ぐらいまで読み終わりました。

時代は戦後の日本。話の中には駐留米軍や、一般家庭にはまだ電話が普及してないらしく交換台を通した電話のやりとりなど出てくるのでちとギャップは感じますが、なんと謎めいた物語の展開。目的地についてもまだ読み続けたい衝動にかられます。(でもなぜか家では読む気になれない)

学生時代はなぜかヴァン・ダインにはまってました。
そのあとはクリスティー・・・。

ま、2時間サスペンスのような謎めいた話が好きってだけなんですけどね。
結末は断崖絶壁で殺人を自白するようなシーンではなく、脳天を蹴っ飛ばされるような(決してMではない)「そうだったのか!」的なミステリーであることを期待して、読み終わったらまたお伝えします。

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